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現代版のお伽話・夏目友人帳

祖母の持つ妖力を受け継いでいる夏目貴志。これだけを聞くと魔法や魔術を使うという現代的なアニメを想像してしまいますが、夏目友人帳は古風な雰囲気を持ったアニメーションです。

祖母レイコがその昔、出会った妖怪を次々と倒し、その妖怪たちの名前を封印した契約書。それが友人帳なのですが、貴志がこの友人帳を見つけてしまったことから、名前を封印されていた妖怪たちが、自らの名前を取り返そうと次々に襲ってくるというストーリーです。

妖怪が見える、妖怪が襲ってくるという流れならば、貴志がその妖怪たちを次から次へと倒していく…そういう話をついつい作りたくなるのでしょうが、夏目友人帳はそういった戦闘モノではなく、名前を失った妖怪たちの背景や心情などを描き出しており、心優しい貴志がその想いに応えようとする、非常に人間味溢れる作品なのです。

ニャンコ先生という貴志の守護神的存在が、さらにこのストーリーを明るいものに仕上げています。また妖怪だけに主眼を当てているわけではなく、子供の頃に両親を失い、親戚をたらい回しにされ、ずっと孤独と向き合い続けてきた貴志の周りに集まってくるハートフルな人々が、貴志の心を徐々に開いていく。そんなあたたかみも感じさせてくれるのです。

「人の優しさとは何だろう?」「人間にとって大切なモノってなんだろう?」身近であるべきなのに、つい忘れがちなことを問題提起してくれるアニメーション。それが夏目友人帳。

親子で一緒に見ながら、色々な会話をつむいでいける貴重な作品なのです。

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最終更新日:2015-10-05 16:26

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